セイバーメトリクスで見る守備の名手 今季の指標トップは西武のルーキー!?

守備指標UZRの12球団トップ5は?

 野球選手の守備力を図る数値にUZR(Ultimate Zone Rating)がある。メジャーで重視されるセイバーメトリクスの指標で、基本的には、獲得したアウトを数えていき、それを得点(防いだ失点)の形で評価するというもの。選手によって打球が飛んだ数の違いが生じることなどを考慮して、「平均的な見込み」との対比で評価される。

 今年のNPBで、ここまでUZRが最も高い選手は誰だろうか。

 全ポジションの中で、12球団トップにはなんとルーキーが立っている。西武の遊撃のレギュラーを務める源田壮亮内野手。トヨタ自動車から入団したドラフト3位ルーキーだ。

 23日終了時点で、源田のUZRは9.5。2位は同じ遊撃手で、昨季のセ・リーグのゴールデングラブ賞に輝いた坂本勇人内野手(巨人)の8.8。ルーキーが球界を代表するショートを指標で上回っている。3位以下は、一塁手の内川聖一内野手(ソフトバンク)の6.3、今季は中堅手を務める西川遥輝外野手(日本ハム)の6.1、同じ中堅の名手として知られる秋山翔吾外野手(西武)の4.3と続く。WBCでは超人的な守備で日本を何度も救った菊池涼介内野手(広島)は、今季ここまで34位の0.8と算出されている。

 なお、パ・リーグの遊撃部門で昨季まで4年連続ゴールデングラブ賞を受賞してきた今宮健太内野手(ソフトバンク)は、今季ここまで20位の1.8。源田とは「7」もの差がある。同じ遊撃手では、圧巻の打撃力で首位楽天を牽引する茂木栄五郎内野手が10位の3.1。パ・リーグはこの3人がトップ3となっている。

 打率.310と打撃でも非凡な才能を見せている源田は、今宮の5年連続ゴールデングラブ賞を阻止することになるのか。西武のドラ3ルーキーの守備に大いに注目したいところだ。

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【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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