Rソックス継投で20K 最強守護神は1回4K、驚異的変化球で“珍振り逃げ“も

キンブレルは今季「72打者から40奪三振」、右打者には1本のヒットも許さず

 レッドソックスの投手陣が25日(日本時間26日)の本拠地レンジャーズ戦で継投で20三振を奪い、6-2での勝利に導いた。先発の左腕ドリュー・ポメランツが6回4安打2失点で11Kの快投を披露し、最終回に登板したクレイグ・キンブレルは1イニングで4三振を奪取。9回のレンジャーズの先頭打者は、守護神のナックルカーブの変化があまりに鋭く、空振りした後に左足に当たって暴投と判定される誤審に。“珍プレー“で振り逃げとなった。

 ポメランツは初回に2三振を奪うと、2回は3者連続三振、3回も2奪三振と、3イニングで早くも7Kの快投。4回にアンドラスのソロ弾、6回にはマザーラのタイムリーと2点を失ったものの、最後はオドーアを空振り三振に仕留めて、マウンドを降りた。

 7回はヘンブリーが2三振、スコットが1三振を奪うと、8回はバーンズが2三振を奪取。救援陣が無失点リレーを続ける。そして、9回は今季、完全復活を遂げている右腕キンブレルがマウンドに上がった。

 現役最強守護神は、先頭の左打者マザーラをカウント2-2から87マイル(約140キロ)のナックルカーブで空振り三振。しかし、あまりの変化に空振りした後のマザーラの左足に当たり、ファウルゾーンにボールが転々と転がった。それを見たマザーラは一塁へ。レッドソックスのジョン・ファレル監督は猛抗議したものの、判定は覆らず、振り逃げとなった。

 しかし、キンブレルは全く動じない。ルクロイを98マイル(約158キロ)の直球で見逃し三振に仕留めると、オドーアはナックルカーブで空振り三振。最後はナポリに対して全て直球で、最後は98マイルで空振り。3球三振で試合を締めた。キンブレルの1イニング4Kで、レッドソックス投手陣のこの試合の奪三振数は「20」に到達。MLB公式サイトによると、9イニングでの20Kはメジャータイ記録で、レンジャーズの20三振は球団ワースト記録になったという。

 特に、今季のキンブレルは圧巻の投球を続けており、地元紙「ボストン・グローブ」でレッドソックス番を務めるピート・エイブラハム記者はツイッターで「クレイグ・キンブレルは今季、72人の打者から40三振、最近30打者から20三振を奪っている。彼は直近で34打者のうち32打者を打ち取った。防御率0.87」と報告。その驚異的な成績を伝えた。

 キンブレルは今季、右打者39人に対して1本のヒットも許していない。昨年はキャリアワーストの防御率3.40で、2勝6敗31セーブに終わったが、“現役最強守護神”は完全復活。レッドソックスのブルペンを力強く支えている。

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