QS率7割も今年のダルビッシュは「まだ序章」 元MLB右腕「サイ・ヤング賞も」

元メジャー藪氏が絶賛「今年は序章。ここからまだまだ積み上がる」

 メジャー6年目にして、安定感ある投球を続けているレンジャーズのダルビッシュ有投手。今季はここまで10戦に先発し、5勝2敗、防御率2.83の成績を収めている。21日(日本時間22日)タイガース戦こそ5回2失点だったが、それまでは5戦連続でクオリティスタート(QS、6回以上自責3以下)をマーク。今季のQS率は7割を叩き出している。

 2015年に右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、昨年実戦復帰してから2年目。一般に“新しい靱帯”が投球動作になれるのは実戦復帰2年目あたりからと言われており、ダルビッシュもその例に当てはまるのかもしれない。左腕ハメルズが負傷離脱したチームの中で、エースとしての頼もしさを光らせる右腕だが、かつてジャイアンツ、アスレチックスでプレーした藪恵壹氏は「今年は序章。ここからまだまだ積み上げていくでしょう」と予測する。

「今年は大きな波がないのがいいですよね。彼が持っている技術は素晴らしい。少し力を入れれば、速球は97マイル(約156キロ)は出るし、スライダーはいいし。メジャーで評価されている通りですよ。今季は手術後初めて臨むフルシーズン。今年のパフォーマンスを基礎に、今後はどんどん積み上がっていく。そう考えると楽しみですよね。

 今年はこの調子でいけば、日本人初のサイ・ヤング賞も夢ではないでしょう。そのためには、年間を通じて先発ローテを外れずに34、35試合を投げること。2013年は32試合に先発していますが、メジャー移籍以来、毎年何らかの形でDL(故障者リスト)に入っていましたからね。

 メジャーを代表する先発投手は、比較的故障が少ない。ダルビッシュ君も、今では中4日の先発スケジュールが話題にならないくらいメジャーに慣れたんだから、35試合投げることを目指してもいいんじゃないかと思いますよ」

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