不振のハム有原が2軍降格、奮起促す吉井投手コーチ「試合で軽トラみたい」

27日ソフトバンク戦で3回8失点KOで5敗目、防御率は6.83に上昇

 日本ハムの有原航平投手が27日、本拠地でのソフトバンク戦で3回8安打8失点と打ち込まれ、5敗目(3勝)を喫した。試合後には、2軍降格が言い渡された。

 初回、先頭の明石に右中間を破られると、デスパイネの3ランなどで4失点。その後も松田の2ランなどで8点を失った。「ランナーを貯めてホームランだったり、思うようなピッチングができなかった。勝てずに申し訳ないです」と、試合後は開口一番反省の言葉を口にした。

 エース候補として初の開幕投手を任されたも今季は、開幕から4連敗。ここ3試合は勝ち星がついたものの、本人も納得のいく投球内容ではなかった。

 今季9試合目の先発となったこの日を含めると、54回を投げて自責点は41、防御率6.83。栗山英樹監督は「開幕投手が軸にならないといけない。負けても1点2点で負けていくという、そういうことができるピッチャー。有原が投げて勝つというパターンを作らないといけない。時間がないので手を打ちます」と再調整の時間を与える断を下した。

 調子そのものは良くなっていると評価する吉井理人投手コーチは「ゲームに向かっていく気持ちや作戦でうまくいっていない。これは本人が自分で変えて立ち直るしかない」と指摘。「(1軍に)いなきゃいけないピッチャー。もっと迫力を出せるはず。練習ではダンプカーなのに、試合では軽トラみたい。結果が欲しくて小手先になっている」と奮起を期待した。

 30日から2軍に合流する有原は「結果を出せず悔しい。低めに投げられるように、しっかりやってきます」と話して球場を後にした。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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