ロッテ4連勝ならず オリ駿太のレーザーに脱帽「火事場の馬鹿力というか…」

山岡にプロ初勝利を献上、伊東監督は苦言「カウント球のスライダーを打つ勇気がない」

 相性がいい交流戦に最高の形で乗り込みたかったロッテ伊東監督だが、4連勝はならなかった。28日のオリックス戦。今季初登板の関谷が好投。初回に角中のタイムリーで早々と先取点を奪ったが、ルーキー山岡の前に2回以降はゼロが続いた。

 3回は今季初スタメンの三家から清田、角中と3者連続三振。その他のイニングも、ヒットが出ても2死からとつながりが悪く、7回に関谷がつかまった。

「追加点がとれなかった。最後は見せ場をつくり、つながりは、一時にくらべて出てきた」と伊東監督。9回2死から平野を攻め、大嶺翔が二塁打。荻野貴も中前打で大歓声が沸き起こったが、オリックス中堅・駿太の本塁ストライク送球で大嶺がタッチアウト。1-2で敗れた。三塁の清水コーチは、駿太のレーザービームは想定外だったようで「火事場の馬鹿力というか。次は3番という打順を考えれば、回してはいけなかった」と反省した。

 30日阪神戦から借金を19を抱えて交流戦が始まる。「リーグが違い、相手が違うといっても、戦い方は一緒。ひとつ、ひとつ、とるように、同じ感覚で戦っていく」と指揮官。山岡のスライダーに苦しめられ、プロ初勝利を許したが「カウント球のスライダーを打つ勇気がない。思い切りがない」と苦言。ロッテ打線に求めるものは、今まで通り、闘争心、アグレッシブさしかない。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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