いよいよ交流戦開幕 ここ2年はパが「2桁」勝ち越し、セは意地見せられるか
日本シリーズでも近年はパが圧倒
交流戦は、球界再編があり、オリックスと近鉄が合併し、楽天がパ・リーグに新加入した2005年に始まった。またこの年は、ダイエー・ホークスの経営が代わりソフトバンク・ホークスになった。いわば、パ・リーグが大揺れに揺れた年から始まったのだが、交流戦での圧勝によって、これまで何かと劣勢だったパのイメージが大きく変わった。
2005年以降の交流戦、日本シリーズ、オールスターゲームの結果を一覧にした。
パは交流戦で圧倒しているだけでなく、日本シリーズでも過去12年で9回優勝、勝率腕も41勝28敗と圧倒している。唯一、オールスター戦だけは、セ・リーグは大きく勝ち越している。
かつて、パ・リーグは人気もなく、日本シリーズでも巨人を筆頭とするセのチームに圧倒されていた。その時代のパの選手たちは、オールスター戦で活躍することでパの存在感を示し「人気のセ、実力のパ」という異名をとった。しかし今は、交流戦でも日本シリーズでも大きく負け越しているセ・リーグが、オールスター戦で意地を見せている形だ。今季のセ・リーグは、パに対してどれだけ頑張ることができるだろうか。30日からの展開に注目したい。
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広尾晃●文 text by Koh Hiroo