追加点機逃さず首位浮上 4回降板前田にド軍指揮官「続投チャンスあったが」

初回3失点から粘投も5回1死満塁で代打「追加点機を逃せなかった」

 ドジャース前田健太投手は30日(日本時間31日)、敵地カージナルス戦に先発。初回に3失点したが、2回以降に粘りの投球でチームに勝機を呼んだ。チームは9-4で勝利し6連勝を飾ったが、5回攻撃で代打を送られたため前田に勝敗はつかず。試合後にロバーツ監督は「続投の可能性はあったが、追加点機を逃せなかった」と苦渋の決断だったことを明かした。球団公式サイトが伝えている。

 前回登板同様、初回に3点を失った。この日は球審の厳しい判定や、自身も含む守備の乱れなどで、1つ目のアウトを記録する前に3失点。大荒れの展開が予想されたが、2回は自らの悪送球で無死一、三塁のピンチを招きながらも失点しなかった。

 3回攻撃で味方打線が4点を奪って逆転に成功すると、前田も尻上がりに調子を上げ、3、4回と無失点。あと1イニングを投げれば5勝目の権利が手に入ったが、5回攻撃で1死満塁という絶好の追加点機に打席が回り、代打が送られた。

 ロバーツ監督は代打を送った場面について「健太が5回に続投するチャンスはあった」としながらも、2点リードで迎えた1死満塁で「追加点機を逃せなかった」と苦渋の交代劇だったと明かしている。幸い、指揮官の采配はピタリとはまり、5回はさらに2点を追加。9回にも2点を挙げて9-4で勝利し、待望の地区首位に躍り出た。

 故障者リストから復帰後は2戦続けて初回に3失点している右腕だが、いずれの試合も粘投がチームの勝利に結びついた。次回登板こそは、誰もが納得する快投で5勝目を飾りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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