ロッテ6度目完封負け、指揮官「風をうまく利用され、どっちが本拠地だか」

5月は7勝19敗でチーム月間最多敗戦記録タイ

 最下位に低迷するロッテは、31日の阪神戦で先発能見に手も足も出ず。0-5で敗れ、今季6度目の完封負けを喫した。

 5月は7勝19敗と大幅に負けが込み、1991年6月以来のチーム月間最多敗戦記録に並んだ。「こういう結果ではしょうがない。悪い流れが続き、ミスもそれだけ多い。なかなか投打のかみ合わせがうまくいかなかった」と伊東監督。先発チェンは2回にお決まりの四球から崩れて3失点。打線は能見に9三振を奪われ、チャンスは4回先頭・大嶺翔の左越え二塁打だけだった。

「ああいうタイプはパ・リーグにはいない。低めの変化球をことごとく振らされた。真っすぐが来そうで、来ない。同じ高さからフォーク、スライダー。風もうまく利用され、どっちが本拠地だかわからない」と、伊東監督は能見の精妙なコントロールに脱帽するしかなかった。

 5月の総得点は75で、総失点は147。5月の月間チーム防御率が5点台では、借金21も当然の結果だ。交流戦の通算勝率では12球団2位につけており、「少しでも上に行ける流れにもっていけたらと思っていたが、昨日、今日と負けてしまった。明日は是が非でも勝ちたい」と指揮官は気持ちを切り替えていた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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