ソフトバンク柳田、モノノフ仲間の初先発・石川を「おだやかな心で」援護

交流戦打率5割超え3打点の好発進「日頃対戦しない相手とやるのは楽しい」

 連日の先制パンチだった。31日の中日戦、前日に続いて初回に柳田悠岐が先制打を放った。二塁打の川島慶三を今宮健太が送って1死三塁のチャンス。柳田はカウント2-2から中日大野のフォークボールを逆らわずに左方向へ。これがレフトへのタイムリー二塁打となった。

 お立ち台で「どういう気持ちで打席に入ったか」と聞かれた柳田は、「おだやかな気持ちでいきました」と即答し、ヤフオクドームのファンの笑いを誘った。

「いや、(工藤)監督から『おだやかな心で行きなさい』って毎日言われてるんで。どういう気持ちでって聞かれて、あえて言うなら『おだやかな心』かな、と」

 お立ち台では、プロ初先発の石川柊太を助けようという気持ちは「あんまりなかったです」と話し、その後の会見でも「そんなに仲良くはないですよ」と言って笑ったが、鷹ファンなら2人がモノノフ(ももいろクローバーZファン)仲間であることは百も承知。最後は「(石川は)いい人なんで助けられてよかったです」と“訂正発言”をして周囲を笑わせた。

 交流戦2試合で9打数5安打3打点の好発進に「結果はたまたま」とそっけないが、「日頃対戦しない相手とやる楽しさはある」と語る。このまま突っ走れば、再び交流戦MVPに輝くことも夢ではないだろう。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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