選手が「バットボーイ」と接触する珍事 アウト→ファウルで抗議の監督は退場

当事者のフローレスはバットボーイを擁護「怒りをぶつけることはできない」

 米全国紙「USAトゥデー」は「ブルワーズのバットボーイがメッツ内野手を妨害。しかし、奇妙なことに妨害とは判定されず」とのタイトルで記事を掲載。「2017年不思議プレーの一つが起きた」として、詳しく伝えている。

 記事では、プレーの描写の後に「どういうわけか、これはアウトではないそうだ! バットボーイが妨害したため、審判は当初アウトと判定していた。しかし、審判たちが協議したのち、それは故意の妨害ではないため判定をひっくり返した」と指摘。その上で「当然、メッツのテリー・コリンズ監督は怒り、最終的に判定に異議を唱え退場処分となった」としている。

 同紙は「これが故意(の妨害)か否かを判断するルールだ」として「故意の妨害か故意でない妨害かの判断はその者の動きに基づく」とのルールを紹介。つまり、今回は審判団がバットボーイの動きが故意ではないと判断し、ファウルに覆したと強調した。MLB公式サイトも、バットボーイが故意であったかどうかがポイントになると説明している。

 もっとも、記事によると、“当事者”のフローレスは試合後に「彼(バットボーイ)に怒りをぶつけることはできないよ。彼は(打球を)避けようとしたんだ。でも、逃げる場所を間違えていた」と、バットボーイを擁護したという。

 ソガードはその後、ファウルで粘ったものの、7球目を打って遊ゴロ併殺打。満塁の絶好機を得点につなげることが出来ず、チェンジとなった。結果的にファウルフライよりも悪い結果に終わったが、フローレスは「ボールは嘘をつかないね」と振り返ったという。なお、試合は2-1でブルワーズが逃げ切り、2連勝を飾った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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