4日目で“借金10”は過去最速 交流戦で弱いセ・リーグ、今季も傾向顕著

今季は4日目までセ・リーグが7勝17敗

 交流戦は4日目までを終えたが、2日のセ・リーグは中日が勝ったのみで1勝5敗と大きく負け越し、通算成績は7勝17敗となった。4日目にして負け越し10は、交流戦13シーズン目で最速だ。

 パ・リーグはオリックスが4連勝するなど負け越しているチームが1つもない一方で、セ・リーグは巨人、ヤクルトが4連敗するなど勝ち越しているチームがない。4日目にして、両リーグで早くも大きな差がついている。

 過去12年の交流戦4日目までの戦績と最終戦績を見てみよう。

2005年 セ8勝パ10勝 最終成績:セ104勝パ105勝7分
2006年 セ12勝パ10勝 最終成績:セ107勝パ108勝1分
2007年 セ7勝パ14勝1分 最終成績:セ66勝パ74勝4分
2008年 セ7勝パ11勝 最終成績:セ71勝パ73勝
2009年 セ10勝パ13勝1分 最終成績:セ70勝パ67勝7分
2010年 セ7勝パ11勝 最終成績:セ59勝パ81勝4分
2011年 セ10勝パ12勝2分 最終成績:セ57勝パ78勝9分
2012年 セ10勝パ13勝1分 最終成績:セ66勝パ67勝11分
2013年 セ14勝パ10勝 最終成績:セ60勝パ80勝4分
2014年 セ8勝パ10勝 最終成績:セ70勝パ71勝3分
2015年 セ12勝パ11勝1分 最終成績:セ44勝パ61勝3分
2016年 セ11勝パ13勝 最終成績:セ47勝パ60勝1分

 過去12回の交流戦を振り返ると、セ・リーグは2009年を除いて全ての年で負け越している。序盤の4日目の段階でも劣勢ではあるが、それでも2006年、2013年、2015年は勝ち越していた。試合数が現在とは異なっているが、4日目時点では2007年の負け越し7が最多。セ・リーグはこの時期までに大きく負け越している年は少なく、むしろ中盤以降に崩れることが多かった。

 だが、今季は3日目と4日目に限って言えば、勝利したのは中日だけで他の5球団は連敗している。阪神、広島、中日の3球団が2勝2敗で勝率5割をキープしているが、パ・リーグに苦しい戦いを強いられていると言うより他ない。

 交流戦は、普段は対戦しないチームとの対戦が人気だが、同時にセパ両リーグの対抗戦としても興味をそそられるところ。昨季までは毎年のようにパ・リーグに軍配が上がっており、セ・リーグのリベンジにファンは大きな期待を寄せている。

 4日目を終えてセ・リーグは分が悪いが、ここから巻き返しを図れるか。セ・リーグ6球団の奮起に期待したい。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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