メジャーで豪快な新記録誕生、同日に全米各地で7本の満塁アーチ架かる

プホルスは特大満塁弾で史上9人目600号の金字塔

 マーリンズ右腕のボルケスが自身初&今季メジャー初ノーヒットノーランの快挙を成し遂げた3日(日本時間4日)、全米各地ではド派手な満塁ホームランが続々と飛び出した。その数なんと7本で、2000年5月21日に記録された6満塁弾を抜き、メジャー新記録を樹立した。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が伝えている。

 まず初めは、カブスの若きスラッガー、カイル・シュワーバーの1発だ。2点の追う7回に、カージナルス先発リークの初球シンカーを振り抜き、中堅席に突き刺した。

 続いては、今季からブレーブスに移籍したマット・アダムス。1点を追う5回、レッズ先発フェルドマンの4球目カッターを捉えると打球は中堅スタンドに飛び込む満塁弾。アダムスは延長12回に決勝ソロ弾を放ち、文字通りチームを勝利に導いた。

 サンディエゴでは、ロッキーズのイアン・デズモンドが、パドレス3番手トーレスから3号グランドスラムを左中間席に。ミルウォーキーでは、ブルワーズのトラビス・ショウが、ドジャース4番手フィールズから一時は勝ち越しに導く10号満弾を右中間席に運んだ。このショウの1発を不意にしたのが、ドジャースのクリス・テイラーだ。2点を追う9回にまさかの逆転満塁弾を中堅スタンドに叩き込み、ドジャースに勝利をもたらした。

 以上がナ・リーグで記録された満塁弾で、1日5本の満塁弾はリーグ新記録だという。

 ア・リーグでは2本の満塁弾が生まれた。マリナーズのマイク・ズニーノは、4点リードの5回にレイズ先発コブから左翼席へリードを広げる1発。そして、エンゼルスのアルバート・プホルスは、2点リードの4回にツインズ先発サンタナから左翼へ特大満塁アーチを運び、史上9人目通算600本塁打の大記録を達成した。

 滅多にやってこない満塁の絶好機で、打者が勝負強さを発揮できた時に生まれる満塁ホームラン。一振りで試合の流れを決め、一振りで観る者の心を掴む特別な本塁打が、1日に7本も飛び出す偶然は、これからしばらく巡ってこないかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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