3敗目の前田健太、指揮官は次回先発確約もため息「勝負を避ける投球」

ストライク先行ながら球数がかさみ、92球で4回降板

 4日(日本時間5日)敵地でのブルワーズ戦に先発した前田健太投手。4回を投げて1被弾を含む2安打4四死球7奪三振で2失点(自責2)で3敗目(4勝)を喫し、防御率は5.16に上昇した。わずか4回で92球を投げて降板。試合後、ロバーツ監督は「指を差す真似はしたくない」と言いながら、早期降板の続く右腕について「ブルペンに負担を掛けていることは間違いない」とため息をついた。

 この日の前田は、初回1死からテームズに先制ソロを被弾すると、2回には2死四球などで2死一、二塁としたところで、ソガードに右翼へタイムリーを浴びた。3回は1四球も無失点、4回は3者凡退としたが、92球と球数がかさんで5回は続投せず。故障者リストから復帰した5月25日カージナルス戦は5回(78球)、同30日カージナルス戦は4回(82球)と3戦連続で早期降板となった。

 試合後、4回で降板した右腕について質問されたロバーツ監督は「指を差す真似はしたくないが、ブルペンに負担を掛けていることは間違いない」と指摘。「(前田が)何とかしようとしているのは分かっているが」としながらも「ストライク先行だが勝負を避けるような投球で、最終的に球数がかさみ長い回が投げられない」と、ため息混じりで答えた。

 さらに、打者を追い込んだ後の前田は「バットに当てられるのを恐れすぎている。ストライク先行なのに、勝負にいかない球が多い」と分析。「彼が長いイニングを投げる姿を見たい」と話し、今後も中4試合で起用し続ける方針を明かした。

 先発投手は5回を投げ終えることで責任を果たしたと言える。チームはロッキーズ、ダイヤモンドバックスと激しい地区首位争いを展開中。1イニングでも長く投げることが、チームの助けになることは間違いない。次回先発予定は10日(同11日)レッズ戦。ここでは責任回の5回を投げ、チームの勝利に貢献したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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