荒木雅博は最も“非力”な2000本安打者、だからこそ値打ちがある

2000安打達成者の中で中日・荒木は“異色”の存在

 中日の荒木雅博が3日の楽天戦の4回に安打を打って史上48人目の2000本安打を達成した。

 荒木は熊本工業から1995年のドラフト1位で中日に入団。1年目はファーム暮らしだったが、2年目に1軍に昇格。この時は主として外野手で起用され、内野も守るユーティリティだったが、2002年、二塁に固定され、遊撃手・井端弘和との「アライバコンビ」で、売り出した。守っては、屈指の守備範囲の広さと併殺の多さでチームに貢献。打ってはリードオフマンとして盗塁王に輝くなど、スピード感のある選手として活躍した。

 中日のフランチャイズ・プレイヤーとしては立浪和義(2480安打、1988年-2009年)、高木守道(2274安打、1960年-80年)、谷沢健一(2062安打、1970年-86年)に次いで4人目。二塁手としての出場が一番多い選手では、立浪和義、高木守道、山﨑裕之(2081安打、ロッテ、西武、1965年-84年)に次いで4人目。熊本工業出身者としては、川上哲治(2351安打、巨人、1938年-58年)、前田智徳(2119安打、広島、1990年-2013年)に次ぎ3人目になる。

 いろいろな意味で、荒木は2000本安打倶楽部では異色の選手だ(数字は6月3日時点)。

〇本塁打数最小3傑
1荒木雅博 33本
2宮本慎也 62本
3新井宏昌 88本

〇打点数最小3傑
1荒木雅博 460点
2宮本慎也 578点
3石井琢朗 670点

〇OPS最小3傑(長打率+出塁率)
1荒木雅博 .634
2宮本慎也 .675
3谷繁元信 .701

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