2セーブ目の上原浩治、元女房役が分析「スイングを読みファウル打たせる」

レッドソックス時代の捕手ロスが投球術を解説

 カブス上原浩治投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのカージナルス戦で1点リードの9回に登板し、17球で3者凡退に締め、今季2セーブ目を飾った。試合は米スポーツ専門局「ESPN」で全米生中継され、ゲスト解説として昨季限りで引退した元捕手のデービッド・ロスが参加。レッドソックス時代にコンビを組んだ上原を絶賛した。

 1点リードの9回に6番手としてマウンドに上がった上原は、先頭ディアスを中堅へのフライに仕留めると、J・マルティネスを見逃し三振、最後はファウラーを空振り三振とし、17球で3者凡退とした。5月3、4日フィリーズ戦以来となる今季4度目の連投で、2試合連続無失点とし、チームを勝利に導いた。

 42歳右腕の好投を実況席から見たロスは、決め球スプリットについて「両サイドに投げ分けられる。速球のようにスプリットをコントロールできる投手を、私は見たことがありません」と絶賛。さらに、最速87マイル(約140キロ)の速球でも打者を打ち取る巧みな投球術について「時に投手は捕手よりも良い読みをします。さまざまな方法で攻略しようとする打者と数多く対戦してきました。(その結果)スイングを読み、ファウルを打たせられるのです。彼は風でさえ分析していると思いますよ」と、経験に基づいた洞察力の深さを紹介した。

“読み”の的確さで同地区ライバルのカージナルス打線を2試合連続で無失点に抑えた上原。チームは同一カード3連勝で貯金を1とした。ここから巻き返しを図るためにも、ベテラン右腕の貢献は欠かせない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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