ロッテ石川に復調気配、8回3失点の力投に自信「僕の中では今年一番」

5月30日阪神戦をヒントに投球フォームを見直し

 WBCから帰国以来、本来の投球を見失い、連敗地獄に苦闘してきたロッテ石川に、ようやく力強さが戻ってきた。6日の中日戦で又吉と投げ合い、散発4安打と味方の援護が無く、0-3の完封負け。今季6連敗となったが、8回102球で5三振を奪い、無四球の3失点と力投を披露した。

 この日は最速152キロとストレートの力も戻り「過去イチです。僕の中では今年一番」と、ようやく自信を取り戻した。7失点を喫した5月30日の阪神戦でヒントを得た。「内容は秘密です」と明かさなかったが、投球フォームを抜本的に見直したようだ。

 初回先頭の京田にいきなり三塁打を許したが、守備の乱れによる不運なヒット。「(サントスの)センターのボール」(清水三塁コーチ)だったが間に合わず、角中があわてて突っ込み、後逸して三塁打にした。2番亀澤の左犠飛で先制点も、本来は防げた失点だった。

 悔いが残るとすれば6回の2失点目だ。2死三塁で大島にフルカウントから116キロのカーブを中前打された。「選択ミス。インコース(への強い真っすぐ)かシンカーを投げておけば後悔しなかった」と石川。伊東監督は「力のあるボールが投げられていた。あそこまで投げれば、次に繋がる投球」と、先発の軸となるべき右腕の復活を評価した。

 石川自身も「これを継続できれば」と納得の様子。来週火曜日13日、横浜スタジアムでのDeNA戦を、今季初白星の舞台にしたい。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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