貧打、先発陣の不調、三塁手起用のジレンマ…巨人の11連敗を42年前と比較

打撃成績、投手成績で42年前との共通点は

 打撃成績を比較しよう。

1975年
12試合370打数76安打2本塁打17打点3盗塁 打率.205

2017年
11試合369打数83安打4本塁打27打点0盗塁 打率.225

 大きな連敗には貧打が絡むことが多い。どちらの連敗も打撃不振が背景にあった。1975年は王貞治が健在で、この年も打点王をとっているが、本塁打王は田淵幸一に奪われている。王貞治は、連敗中は1本塁打だけだった。

 2017年は、村田修一が3本塁打したが、やはり長打が少なかった。今季は盗塁0。これも異常事態だ。

 投手成績はどうだろうか。

1975年
先発12試合0勝9敗61.2回57被安打7被本塁打28自責点 防御率4.09
救援12試合0勝2敗38.1回32被安打4被本塁打10自責点 防御率2.35

2017年

先発11試合0勝7敗59回82被安打10被本塁打40自責点 防御率6.10
救援11試合0勝4敗38回42被安打6被本塁打21自責点 防御率4.97

 1975年の方がリーグ全体が投高だったために数字は大きく異なるが、いずれも先発投手陣が早々に打ち込まれることが多かった。2017年はそれに加え、救援投手陣も不振だ。

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