楽天・則本が快挙達成 圧巻投球で8試合連続2桁奪三振

日本プロ野球史上初の8試合連続2桁奪三振

 6月8日、楽天・則本昂大投手が「日本生命セ・パ交流戦」の横浜DeNA戦に先発し、12奪三振をマーク。自身が持つ連続試合2桁奪三振の日本記録を更新するとともに、日本プロ野球史上初の8試合連続2桁奪三振を達成した。

「8試合連続2桁奪三振」は、日本球界では歴代単独トップの記録であり、同時に連続試合2桁奪三振のメジャーリーグタイ記録でもある。メジャーリーグの記録保持者は以下の通り。

【8試合連続2桁奪三振達成者】
1999年:ペドロ・マルティネス(レッドソックス)
2015年:クリス・セール(ホワイトソックス)
2017年:クリス・セール(レッドソックス)

 則本は、初回に2番・梶谷から外角の落ちる球で1つ目の三振を奪い、2回表には2死一、二塁の場面で、8番・佐野から空振り三振。3回表には1番・桑原と2番・梶谷を2者連続三振に切って取る。

 2点の援護を受けた4回表には内角のフォークで先頭のロペスのバットを振らせ、5番・宮崎と6番・戸柱から連続三振を奪取。1イニング3奪三振で、この時点で奪三振は7を数えた。

 5回表に9番・倉本から152キロの直球で8個目の三振を奪い、7回表に7番・石川から外角低めにズバッと決めて9奪三振。リーチがかかった8回表には打者を追い込んでから1点を失うが、4番・筒香から内角の直球で見事10三振目となる見逃し三振を奪った。

 大記録が懸かっているということで、試合前から則本に対する注目度は高く、そのプレッシャーの重さがどれほどだったかは計り知れない。しかし、則本は9回を投げ切って被安打7、12奪三振、与四球1、失点2という、内容までもが文句の付けようのない圧巻の投球を披露。試合後には「次も勝てるように頑張ります!」とすぐさま気を引き締め直した。

 ここまで今季初の3連敗を喫していたチームに勝利を呼び、嫌な流れを断ち切るだけでなく、球史に残る大記録をも打ち立てた則本の姿は、間違いなくエースそのものだ。今後、どこまでこの大記録を継続させることができるか、次回以降の登板も追っていきたい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉●文

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