2戦連続タイムリー2本のレアード、日ハム5連敗も「流れ変わる」

「何か足りないわけじゃない」

 日本ハムのブランドン・レアード内野手が8日、本拠地での広島戦で2安打2打点と意地を見せた。チームは3-5で敗れて5連敗を喫したものの「何か足りないわけじゃない。流れが少し悪いだけ。明日(9日)は変わる」と前を向いた。

 6回2死一、二塁で内角球を左前に弾き返し、8月無死一塁ではジャクソンの外角低めの152キロ直球を最後は左手1本で右中間に運んだ。「ジャクソンは強く球を投げるので、どんな球でも対応できるようにと考えていた。反応で打った。この2、3日、練習からバッティングの調子がいい」とうなずいた。

 月間MVPを獲得した5月は10本のアーチを量産したが、6月に入って本塁打はない。それでも2試合連続2本の適時打を放つなど、チャンスでの強さを発揮。「ホームランを狙い過ぎるとスランプのきっかけになるからね。ホームランはヒットの延長。(適時打に)満足している」。寿司は握らなくても、連敗中のチームで冷静に仕事をこなしている。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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