パの本塁打王争いが熱い!? タイトル獲得へ、盛り上げる3人の和製大砲

絶好調の柳田は得点圏打率.410

 最後となる3人目は、打撃好調の福岡ソフトバンク・柳田を挙げたい。チームとしては2005年の松中以降、本塁打王のタイトルから遠ざかっている。13年ぶりのタイトル獲得へ向け、柳田は現在15本塁打で2位につけている。

【柳田選手の打撃成績】
2016年:120試合 428打数 131安打 18本塁打 73打点 打率.306
2017年:57試合 203打数 63安打 15本塁打 52打点 打率.310

 2015年にトリプルスリーを達成し、その時の成績に比べると、やや物足りない成績となった昨季。それでも打率3割をマークしたのはさすがといったところ。今季と昨季を見比べてみると、ここまでのハイペースで量産している本塁打数はもちろんのこと、得点圏打率の高さが非常に目立っている。

 昨季は得点圏打率.314だったが、今季は2年前の.413に迫る.410を記録。内川を怪我で欠く現在のチーム状況において、デスパイネとともに重要なポイントゲッターとなっている。少差で首位・楽天を追っているだけに、柳田が得点圏でどれだけのアーチを描けるかにチームの行方がかかっている。

 自身7度目のタイトルを狙う中村と、7年ぶりの本塁打王奪還に燃えるT-岡田。そして自身初の本塁打王獲得も狙える位置に付けている柳田。パ・リーグが誇る稀代のホームランアーティストでありながら、たゆまぬ努力と苦悩を重ね、持ち得る技術にさらに磨きをかけた3選手の活躍から目が離せない。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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