ハム中田が栗山政権で初めて4番外れる―3番起用、指揮官「動くしかない」

「3番・一塁」でスタメン出場、4番レアード

 日本ハムの中田翔内野手が10日の巨人戦(札幌ドーム)に「3番・一塁」で先発出場する。栗山英樹監督が監督に就任した12年以降、先発起用で4番から外れるのは初めて。

 前日は13連敗中の巨人に敗れて、借金12まで膨らんだ。指揮官は試合前に「ここまで来たら動くしかない」と話した。

 ワールドベースボール・クラシック(WBC)の日本代表で5番を務めた中田は、シーズン開幕後なかなか調子が上がらず、ここまで46試合に出場して打率.228、28打点、5本塁打、得点圏打率は.222と苦しんでいた。大谷翔投手と近藤健介捕手をケガで欠く中で、4番にかかる負担は大きく、責任を一人で背負い込んでいた。

 栗山政権下では12年からレギュラーシーズン720試合に先発出場し、すべて4番を務めていた。栗山監督は、大きな決断についてこう語った。

「翔らしくならないと、うちらしくならない。そのためにどうしたらいいのか考えた。苦しんでいるし、責任を感じているのもわかっている。勝つためにも、翔のためにも今色々感じてほしいと思った。理解してくれていると思う」

 なお、先発メンバーは以下の通り。

○巨人
1(中)陽
2(左)石川
3(三)マギー
4(指)阿部
5(一)村田
6(右)長野
7(遊)クルーズ
8(二)辻
9(捕)小林
投手 田口

○日本ハム
1(指)大田
2(中)西川
3(一)中田
4(三)レアード
5(右)岡
6(左)松本
7(二)石井一
8(捕)大野
9(遊)中島卓
投手 メンドーサ

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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