ホークス3年目栗原、骨折の高谷に代わり初1軍昇格へ「めっちゃ緊張してます」
コーチも成長認めるプロ3年目栗原、阪神戦前の全体練習に合流
11日の阪神戦を前に全体練習を行ったソフトバンクに、またフレッシュな顔が加わった。プロ3年目の捕手、栗原陵矢だ。10日の試合中に右手中指を骨折した高谷裕亮に代わって1軍登録される。栗原にとっては初の1軍となる。
栗原は2軍戦のために関西にいたが、10日の夜に連絡を受けて福岡に移動。全体練習では最初に打撃練習をした後、鶴岡慎也と甲斐拓也とともに捕手の守備練習を行った。その合間に「めっちゃ緊張してます」と初々しい笑顔を見せた。
今季の栗原は2軍戦37試合に出場。捕手としては斐紹よりも多い29試合でマスクを被り、2軍の正捕手の座をつかみつつある。また、打撃面でも打率.301、15打点を記録。藤井康雄2軍打撃コーチも「しっかり懐に呼び込んで打てるようになった」と、その成長を認める。
昨年は主に3軍で独立リーグや社会人を相手に戦ってきたが、プロ相手の2軍は「スピード感、プレーの質が全然違う」と語っていた栗原。1軍での出番は限られそうだが、ベンチで吸収することは山ほどある。突然巡ってきた1軍体験は、栗原にとって今後の大きな財産となるに違いない。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura