ソフトB接戦落とす 工藤監督は決勝被弾の岩嵜かばう「失投ない投手いない」
交流戦最高勝率は広島と一騎打ちに「負けたけど、いいゲームだった」
ソフトバンクは、接戦の末に敗れた。17日の広島戦(マツダ)。同点で迎えた8回に、セットアッパーの岩嵜が、丸に決勝の12号ソロを被弾。全幅の信頼を寄せる右腕が敗戦投手となり、試合後、工藤公康監督は「真っすぐを投げない投手はいないし、外に投げたのが甘くなった。失投のない投手もいない。うまく打たれたかな、と思います」とかばった。
初回1死から今宮の3号ソロで先制し、4回1死一、三塁から松田の左前適時打で追加点をあげた。序盤でリードを奪う理想的な展開だったが、その後は広島投手陣から得点を奪えず。先発の松本裕は4回2死二、三塁でエルドレッドに詰まりながらも中前へ運ばれる2点適時打を浴びて同点とされたが、自己最長の7回を投げて2失点と好投。3年目の右腕の投球については「よく7回まで投げてくれたと思う」と評価した。
交流戦最高勝率の可能性を残していた西武、阪神が敗れたため、頂点の座はソフトバンクと広島の一騎打ちに。3年連続の最高勝率を掴むためには勝つしかない。「1番大事なのは勝ち越すこと。今日は負けたけど、いいゲームだったし、いいものを見せてもらった。それを明日も出せるように頑張ります」と指揮官。3年連続の頂点に向け、雌雄を決する最終戦に臨む。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani