ソフトB交流戦V3へ、33登板の岩嵜4連投も 指揮官「状態問題なければいく」

17日広島戦で痛恨の決勝弾浴びるも…工藤監督は責めず「こちらの責任」

 頼みの男が、痛恨の一発を浴びた。17日の広島戦(マツダ)。同点で迎えた8回、マウンド上には当然のように、背番号17が立った。ソフトバンクの岩嵜翔投手。同点で延長の可能性もあり、相手打線はクリーンアップ。工藤公康監督は、全幅の信頼を寄せる右腕を送った。

 その8回。先頭で迎えたのは、前日に3打席連続本塁打を放った丸佳浩。悪夢は、その初球だった。右腕から投じられた152キロの真っすぐ。快音を残した打球は、糸を引くような弾道で左中間へ。真っ赤に染まったカープファンの声援に押され、スタンドへと消えた。決勝の12号ソロ。マウンド上で岩嵜は肩を落とした。

「失投です。松本とチームに申し訳ない……」。試合後、右腕は短い言葉を残すと、帰りのバスへと乗り込んだ。あの1球。捕手の甲斐がミットを構えていた外角より、内に入ってきた。甘くなった。それを丸は逃してくれなかった。

 今季33試合目の登板。チームは66試合を消化したところで、実に2試合に1度は登板していることになる。その中でも救援失敗による黒星は、この日が2つ目。防御率は1点台前半をマークしており、抜群の安定感を誇ってきた。

 この日は今季3度目の3連投。しかも、15日の巨人戦(東京D)では2イニングを投げていた。これまで守護神サファテとともにリリーフ陣を支え、フル回転してきていただけに「外に投げたのが甘くなった。失投がない投手はいない。信頼しているからこそ、8回を任せている。何かあったら、それはこちらの責任」と工藤公康監督も責めなかった。

 交流戦最高勝率の行方は、18日の広島との直接対決で決まることになった。ソフトバンクが3年連続の頂点を掴むためには、勝つしかない。工藤監督は基本的にリリーフ陣に4連投以上はさせない方針だが、「明日の状態を見て決める。問題なければいくし、ダメそうなら外す」と岩嵜4連投の可能性を残す。リーグ戦再開までは4日間の猶予がある。運命の最終決戦。指揮官は不動のセットアッパーを投入するだろうか。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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