球種別、状況別、打者別…楽天則本の8試合連続2桁奪三振を徹底分析
6三振の細谷は則本に“きりきり舞い”!?
球種別の奪三振割合を見ると、横に変化する球でも、縦に落ちるボールでも空振りを奪える則本のピッチングの特徴が反映されている。変化球での奪三振割合は有走者時に増し、29個のうち21個、得点圏の場面では16個のうち12個がストレート以外のボールだった。
とはいえ、15個あった見逃し三振のうち11個はストレートと、則本の代名詞とも言えるボールの威力も新記録樹立にしっかり貢献している。特に、左打者に対しては28奪三振中13個がストレートと、その比率は半分近くまで高くなっていた。
則本の快投に最も苦戦したのは細谷だった。対戦した4月26日と5月10日はともに3番を務めたが、いずれも3打席の勝負で3三振と“きりきり舞い”。昨季までの通算7打数2安打4三振の相性どおりの結果に終わっている。それ以外の打者に目を向けてみても、やはり右打者から多くの三振を奪っているということがうかがえる結果となった。
惜しくも9試合連続2桁奪三振は逃す結果となった則本だが、今後、再びチャンスがやってくることは十分に考えられる。そして、4年連続となる奪三振王のタイトル獲得となるだろうか。今後の則本の投球に注目していきたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」藤原彬●文