「ドラフト」重視の戦略へ、元G守護神の新監督に託した再出発

ドラフトは「本指名でとってもらえるように」、期待のドラフト候補は…

――新体制になって3か月ですが、手応えはいかがですか?

「河原監督からも、7月いっぱいまでは2月のキャンプの延長だと思ってほしいと言われました。選手にも地味な走り込みを含めた練習をしていくから、伝えています。徹底的に基礎を鍛えていく段階でした。後期は、勝てるレベルには自然に上がっていくと思います。8月、9月には勝ちにつながっていくと思います。ただ、観客動員は、去年、一昨年に比べると苦戦しました。勝つことに慣れているお客さんは、負けが込むと来ていただけなくなります。厳しいご意見もいただいています。仕方がないところですが、この部分も努力していきます」

――愛媛にも高知のマニー・ラミレス効果はありましたか?

「来たのは1試合だけ、新居浜の球場でしたが、いつもより多くのお客さんが来られました。試合の後、マニー選手は、30~40分もサインや記念撮影に応じていました。大したものです。本当はキャパが大きな松山の坊っちゃんスタジアムで、しっかり準備をしてマニー選手を迎えたかったのですが(笑)」

――11月のNPBドラフトに向けて期待が高まります

「うちだけじゃなくて、四国アイランドリーグplusからはNPBに多くの選手を輩出していますが、育成契約が多いんです。育成から支配下登録され、1軍の試合に出るのは狭き門です。NPBに行くことが目的ではなく、行って活躍してほしいので、育成ではなく本指名でとってもらえるような選手を育成したいと思います。

 今年のドラフトでは、四戸洋明(投手)に期待しています。四戸には、去年も育成でNPB球団から調査書が来ていたましたが、今年こそはという思いは本人も強いようで、オフの間に体重も7キロ増えてプロの体になりました。ぜひ、本指名でプロに行ってほしいです。後期は勝利を目指しつつ、人材も輩出したい。大いに期待しています」

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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