鷹ドラ1田中正義、復帰戦でいきなり152キロ「これで第一歩を踏み出せた」

球団のスピードガンで150キロ連発「まあまあですね」

 13球中12球が真っすぐ。球場での表示は最速で144キロだったが、この日の試合が行われた筑後第二球場はスピードガンの設置の角度で辛めの数字が出る傾向にあり、バックネット裏で計測している球団のスピードガンでは最速152キロをマーク。150キロ台のボールは他にも数球計測しており「(球速は)まあまあですね。球速よりも、納得できるボールを増やしていきたい」と語った。

 3月中旬から続いたリハビリの日々。ノースローの期間もあり、「しんどい時期もあったりもして、マウンドに上がることを想像しづらい時期もありました」と振り返る。「怪我をしないに越したことはない。自分を見つめ直す期間になった。それはこれからも変わらないですが、いい方向に向かうキッカケになった。無駄な時間ではなかったと思います。過去と比べるのではなく、これからどう成長していくか。成長出来るように頑張ります」と誓う。

 復帰への第一歩を踏み出した最速156キロ右腕。「この4か月を意味あるものにしたいと思います。しっかり段階を踏んで、今季中に1軍で投げられることが出来れば、嬉しいです」と、今季中の1軍デビューを目標に掲げた。5球団競合の末にソフトバンクに加わった田中正義が、復活へ向けて着実に前進していく。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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