西武・辻監督、炎上のエース菊池に首かしげる「どうしちゃったんだろうね」

今季最短降板、プロ入り以降対ホークス16未勝利11敗目

 西武はリーグ戦再開初戦に大敗した。23日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。先発のエース菊池が3回途中7失点でKOされて主導権を奪われて0-10で敗れ、辻発彦監督は「(菊池は)どうしちゃったんだろうね。意識するのかな。ストレートは140キロくらいしか出ていなかったし、スライダーも130キロくらいでキレがなかった」と語った。

 初回に1死一、二塁から松田に左前適時打を浴びて、先制点を与えると、2回には1死から川島に左前安打を許し、甲斐に四球、川崎に死球で満塁に。今宮に一塁線を破られる2点適時打を浴び、柳田には3ランを被弾した。

 3回にも1点を奪われて7失点でノックアウト。今季初めてクオリティースタート(6回以上を自責3以内)に失敗しただけでなく、今季最短KOとなった。「ブルペンでは良かったと聞いていたんだけどね……。下位に四球、死球、ヒットといけばね」と、プロ入り後、ソフトバンク戦11連敗(16戦未勝利)となった菊池に、指揮官は首をかしげるばかりだった。

 打線も東浜の前にゼロ行進。7安打を放ちながら、三塁を踏むことも出来ずに、右腕に4年ぶりの完封を献上。辻監督は「展開がああなるとね、攻めもああなってしまう。(柳田の)3ランが大きかった。また明日頑張るしかないですね」と話し、前を向いた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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