ダルとの対決で復活の8回零封、田中将大をヤ軍監督大絶賛「今季ベストの投球」

ジラルディ監督が田中を称賛「全ての球種が生きていた」

 ヤンキースの田中将大投手が23日(日本時間24日)のレンジャーズ戦で8回3安打9奪三振無失点の好投を見せた。ダルビッシュ有投手との投げ合いで緊迫した投手戦を演じ、両者無失点のまま降板。勝敗はつかなかったが、その投球にジョー・ジラルディ監督が「今季ベストの投球だった」と賛辞を贈っている。試合は延長10回にヤンキースが勝ち越し、2-1で勝利。田中とダルビッシュに勝敗はつなかった。

 ダルビッシュとメジャーで初めての投げ合いとなった一戦で田中が輝きを放った。試合前まで14登板で5勝7敗、防御率6.34と不安定な内容が続いていたが、この日は序盤からダルビッシュと競うように三振の山を築き、8回まで3安打9奪三振。8回2死から安打と四球で失点の危機を迎えたが、最後はギャロを二ゴロに打ち取り、無失点でマウンドを降りた。

 その後、延長戦の末に勝利したヤンキースのジラルディ監督は試合後、田中について「今季ベストの投球だった。全ての球種が生きていた。スライダーはキレていたし、スプリットもよく変化した。速球には伸びがあったし、カーブもよかった」と絶賛。「田中がこういういい投球を見せてくれたのだから、どうしても勝ちたい試合だった。勝たなければならない試合だった」と、エースの好投に何とかして報いたかった胸の内を明かした。

 またダルビッシュとの対決が刺激になったと思うかと問われ、「可能性はある。投げ合いは大きな意味を持っただろう。日本から来た非常に素晴らしい2投手が投げ合ったんだから、もちろん刺激になったと思う」と答えた。

 ダルビッシュも7回を2安打10奪三振無失点と圧巻の投球で降板。緊迫した投手戦を演じた田中はヤンキースでの評価を再び高めている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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