田中将大、強風に苦しむも試合を制御し6勝目「少しは安定してきたのかな」
51日ぶり白星で「最悪の状況」から「進歩」、強風に「何とか風を読んで…」
ヤンキース田中将大投手が28日(日本時間29日)、敵地ホワイトソックス戦で今季6勝目(7敗)を挙げた。雨と風が吹き荒れる悪天候の中で、6回6安打2四球5奪三振2失点(自責2)と粘投。味方打線の大量援護も受け、5月8日(同9日)レッズ戦以来の9試合51日ぶり勝利を飾り、「なんとか粘って6イニングまで形にできてよかったです」と話した。
投球の軸になるスライダーとスプリットは共に「ボールの動き自体は全部よかった」と振り返るこの日。序盤の敵は風だった。悪天候のシカゴはユニフォームがたなびくほどの強風で「なんとか風を読んでコントロールしたいなって思ったんですけど、終始あまりそれが上手くいかなかった」と話す。2回に2死満塁のピンチを乗り越えたあたりから、制球が落ち着いたように見えたが、それでも「ボールの動きを制御できていなかったですね」。スライダーが曲がる位置を変えるなど、試行錯誤を繰り返した。
最大のピンチだった5回は、無死満塁から2失点。1点差まで追い上げられたが、同点にはさせなかった。この粘投が味方打線に伝わったのか、6回にジャッジの27号2ランなどで5点を追加。マウンド上の田中に大きなクッションを与えた。