広島、今季初貯金20も緒方監督「意識しない」 3発エルドには「存在大きい」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

薮田はリーグトップタイ7勝目、指揮官称賛「ナイスピッチングだった」

 広島は1日、マツダスタジアムで行われた中日戦に8-1で勝利した。先発の薮田が6回1失点でリーグトップタイの7勝目。打線はエルドレッドのリーグトップタイに並ぶ3打席連続本塁打など、一発攻勢で終始、試合の主導権を握る快勝。チームは貯金を今季初めて「20」の大台に乗せたが、緒方監督は「ひとつ、ひとつの戦いの結果。貯金の数は意識しないでやっていきたい」と浮かれる様子はなかった。

 自身6連勝で7勝目を挙げた薮田について、緒方監督は「前回から修正して、緩急をつけた投球だった」と、4回3失点で雨天コールドとなった6月24日の阪神戦からの復調を評価。「球数が多かったので6回で代えたが、ナイスピッチングだった」と、プロ3年目でブレイクを果たした右腕を褒めた。

 薮田も「前回はいいボールが見つけられずに修正することができなかったが、今日はどの球種もバランスよく使えた」と喜んだ。一方で、すぐに「最後(6回)の1点がもったいなかった。2アウトからのフォアボールですね。(タイムリーを打たれた)福田さんの時に、もう少し冷静に変化球を混ぜていけたら」と、2球続けたストレートを痛打されたことを反省した。

 打線は中日先発の小笠原を一発攻勢で攻略した。緒方監督は「3本も打つから。びっくりするよね」と驚いた様子で、「日本に慣れて、今年は安定した成績を残している。存在は大きいよ」と3連発の助っ人を称賛した。

 猛暑のデーゲームで、終盤には「体調面だけが心配」というエルドレッドをベンチに下げた緒方監督。7点リードの最終回には、不振で配置転換となったジャクソンを登板させるなど、リーグ連覇に向けて、先を見据えた采配に抜かりはない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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