右肩負傷から復帰目指すロッテ南、2軍で7戦登板「試合勘を取り戻したい」

ロッテ・南昌輝【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・南昌輝【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

観戦した伊東監督は昇格見送る「今日の感じでは厳しい」

 中継ぎの切り札として、昨年後半は大車輪の活躍だったロッテ南昌輝投手は、今季一度も1軍のマウンドに上がっていない。妻は元メロン記念日の柴田あゆみだ。4日ZOZOマリンのイースタン西武戦に登板。0-1の7回にリリーフ、1死一塁で山川に141キロの速球を左翼席に運ばれた。「(スピードガンの)数字ほど、真っすぐは行っていない感じがする」と南で、最速146キロを記録したが、昨年のようなキレが戻っていない。

 石垣島キャンプは順調だったが、オープン戦あたりから昨年の疲労が肩に出た。本格的に投げ始めたのは1か月前で、2軍登板もこの日で7試合目。これまで6試合6イニングで被安打4の防御率3.00と今一つ。「肩の痛みはないので、筋力トレーニングで(肩周辺の)強化して、実戦で投げることで試合勘を取り戻したい。指に細かくかかるボールがない。今の時期なので投球フォームも色々思考錯誤している。いつ呼ばれてもいいように準備するだけです」と話した。

 昨年は夏場以降、内、西野、大谷と故障でリリーフ陣が総崩れの中で、益田とともにブルペンを支え、57試合で5勝4敗16ホールド、防御率2.74とAクラス確保の原動力になった。年俸も1340万円から4000万円(金額は推定)と大幅に上がった。

 打てない最下位ロッテ打線にあって、中継ぎに負担がかかり、有吉、大谷にも疲れが見えるだけに、南の復帰は一日も早く待たれるところ。夜は楽天戦の親子ゲームだったため、伊東監督が観戦したが「(登板)間隔を詰めて、少しでも早く(1軍)と思っていたが、球威がもう一つ。今日の感じでは厳しい」と、今季初の昇格を見送った。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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