重力“無視”!? 球宴最終候補の三塁手が深い位置から一塁へ「キャノン砲」送球

ナショナルズのアンソニー・レンドン【写真:Getty Images】
ナショナルズのアンソニー・レンドン【写真:Getty Images】

「ファイナル・ボート」の候補者、ナショナルズのレンドンが美技

 11日(日本時間12日)にマイアミのマーリンズパークで行われるMLBオールスターゲームに、“最後の1人”として初出場を目指すナショナルズのアンソニー・レンドン内野手が守備で猛アピールした。

 3日(日本時間4日)の本拠地メッツ戦。両チーム無得点で迎えた2回だった。この回先頭のメッツ・リベラが先発ストラスバーグの97マイル(約156キロ)の速球を打つと、三塁線へのゴロに。レンドンが打球を掴んだものの、位置は三塁ベース後方。体勢も不十分で、内野安打かと思われた。

 しかし、レンドンはその不十分な体勢から一塁へ向かって思い切り腕を振る。ボールは勢いが落ちることなく、“剛速球”のまま一塁手ジマーマンのグラブにダイレクトで収まった。

 重力を“無視”するかのような強肩ぶりに本拠地は大歓声。地元テレビの実況は「ターゲットにピタリだ!」と絶叫。解説者も「このキャノン砲を見てください」と興奮気味にまくし立てた。

 2014年にはシルバースラッガー賞に輝いたレンドンは今季、打率.297、16本塁打、51打点、OPS(出塁率+長打率).953と好調を維持。オールスター出場へ、各リーグの最後の1人の出場者を投票で決める「ファイナル・ボート」の候補に残った。米東部時間6日午後4時の締め切りに向け、打撃だけでなく、守備でアピールする形となった。

 MLB公式ツイッターは「アンソニー・レンドンはファイナル・ボート・レースに触発されたようだ」とこのプレーを動画つきで紹介。コメント欄では、同じ三塁手であるジャスティン・ターナー内野手(ドジャース)やクリス・ブライアント内野手(カブス)を推すファンと、レンドンを推すファンによる“論争”に発展する事態となっている。

 ナ・リーグの「ファイナル・ボート」の候補者は、ジャスティン・ボーア内野手(マーリンズ)、マーク・レイノルズ内野手(ロッキーズ)を含めた5人。投票締め切りまで2日という中、残り試合で印象的なプレーを見せれば票が増える可能もあるだけに、5選手のプレーに注目が集まる。

【動画あり】球宴最終候補のレンドンが見せた「キャノン砲」送球

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