上原浩治、ピンチで火消し 強打者斬りにホッ「抑えられて本当によかった」

レイズ戦に登板したカブス・上原浩治【写真:Getty Images】
レイズ戦に登板したカブス・上原浩治【写真:Getty Images】

見事な火消しで11ホールド目、「抑えられて本当によかった」

 カブスの上原浩治投手は、5日(日本時間6日)の本拠地レイズ戦でピンチの場面で登板。相手主砲を空振り三振に仕留める見事な火消しで、今季11ホールド目を挙げた。2015年にはデーゲームで苦しんでいた右腕は、今季もナイターに比べてやや成績を落としているが、“対応”のため努力を続けていることを明かしている。

 6回に3点を挙げて同点に追いたカブスは、7回にも2得点で勝ち越しに成功。直後の8回に安定感抜群のエドワーズJrが3番手で登板したが、2死からヒットと四球で一、二塁のピンチを招いた。ここで、打席には主砲のロンゴリア。すると、かつてレイズで指揮を執っていたマドン監督は、試合前まで27打数で13奪三振とロンゴリアを抑え込んでいた上原をマウンドに送った。

 レッドソックス時代にレイズと対戦の多かった上原は、試合後に自身のブログで「アリーグの東地区。もう何度も対戦してる打者も多いよなぁ。今回は、ロンゴリアとの対戦。一人だけだったけど、痺れる場面だったし、去年は打たれてたから、ちょっとマイナスなことを考えてしまった…」と綴り、「抑えることができて、本当に良かった。前のピッチャーがCJだったし、交代は無いと思ってたからね。いつ投げるかやっぱり分からないや ^^;」と振り返った。

 初球は86マイル(約138キロ)の直球で空振りを奪うと、2球目はスプリットでファウル。2ストライクとしてから、ボール2球とファウルで粘られたが、6球目は外角への87マイル(約140キロ)の直球で空振り三振。ピンチを入り抜けた。

 レッドソックス時代の2015年にはナイターで防御率1.21だった一方、デーゲームでは5.06と苦戦していた上原。今季も、試合前までナイターで2.77、カブスに多いデーゲームでは3.14とやや数字を落としており、ブログの最後は「デーゲームが多いけど、いろんな調整方をまだ試してます。正解がないからね。走る量を増やしたり、自転車を漕ぐ時間を長くしたり、短かくしたり…。たぶん、引退するまで分からないんだろうなぁ。コツコツやることには変わりない。準備はしっかり! また頑張ろう!」と締めくくった。

 カブスはその裏の攻撃でも2点を加えて7-3で勝利。上原は今季11ホールド目で、防御率は2.93と上々の数字をキープ。世界一球団に欠かせない存在となっている。

(Full-Count編集部)

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