一夜2発の丸、通算100号アーチで広島3連敗阻止、緒方監督「すごいね」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

左翼スタンド最前列に飛び込む一発「コースなりにしっかり打てた」

 広島は6日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に6-5で勝利した。2試合連続完封負けから一転、点の取り合いとなったゲームを競り勝ち、緒方監督は「僅差のゲームを勝ちきれたのは大きい」と、3連敗を阻止した打線を評価した。

 2試合連続完封負けから、この日は9安打で6得点。2点を先制された初回は鈴木のタイムリーで18イニングぶりに得点を挙げた。緒方監督は「初回に得点できたのが大きかった。無得点が続くと、イニングが進むごとにバッターにはプレッシャーになるから」と4番の働きを評価した。3回に丸のソロ本塁打で追いつき、エルドレッドの犠飛で勝ち越した。

 その後は巨人が追いつけば、広島が引き離す展開が続いた。指揮官が「追いつかれても点を取る粘り強い攻撃だった」という点の取り合いにピリオドを打ったのは、7回の丸のこの日2本目、通算100号となる一発だった。

 丸は「コースなりにしっかり打てた。自分のスイングで強い打球を打つことができた。打球が低かったのでどうかと思ったが、入ってよかった」と喜んだ。緒方監督は「すごいね、いいところで2本も打ってくれた」と脱帽の様子で「交流戦あたりから長打も増えて、逆方向にもホームランが出るようになった。頼もしい3番打者になった」と称賛した。

 オールスターまでの9連戦、最初のカードは1勝2敗となったが、接戦を制して同一カード3連敗を阻止したチームの底力も感じさせた。緒方監督は「まだ3試合終わっただけ。明日は移動ゲームだし、またしっかり戦っていきたい」と、先を見据えていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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