イチロー、米国外出身選手で最多安打記録樹立の金字塔 米メディアも速報

カージナルス戦の2回に左前安打を放つイチロー【Getty Images】
カージナルス戦の2回に左前安打を放つイチロー【Getty Images】

今季2度目マルチで通算3054安打、“盗塁王”ヘンダーソンにも残り「1」

 マーリンズのイチロー外野手が6日(日本時間7日)の敵地カージナルス戦で「7番・ライト」でスタメン出場し、2安打を記録した。2回の第1打席で左前安打を放つと、8回の第4打席で中前安打をマーク。これでメジャー通算3054安打となり、3053本のロッド・カルーを一気に抜き去り、歴代24位に浮上。また、米国外出身の選手としては歴代単独1位の安打数となった。この金字塔を米複数メディアも速報。さらにイチローは“メジャー盗塁王”リッキー・ヘンダーソンの3055安打(歴代23位)にも残り「1」と迫った。

 43歳のベテランはこの日、6月29日(同30日)のメッツ戦以来のスタメン出場となり、1点を追う2回1死走者なしの場面で相手先発ワカの4球目を捉えて、左前安打をマークした。その後、4回無死走者なしの第2打席は二ゴロ、6回2死走者なしの第3打席は四球で出塁し、迎えた8回先頭の第4打席。ここでも再び快音を残し、相手4番手セシルから中前安打を記録。これでメジャー通算3054安打目とし、カル―を抜き去って歴代単独24位に浮上した。

 また、昨年8月に3000安打を達成して以降、3000安打のロベルト・クレメンテ(プエルトリコ)、3020安打のラファエル・パルメイロ(キューバ)、そしてカルー(パナマ)を抜き去り、米国出身以外の選手で最多安打となった。さらにメジャー最多1406盗塁のリッキー・ヘンダーソンの3055安打にも残り「1」とした。

 この日は8回に田澤純一投手もマーリンズ3番手として登板し1回を2安打無失点の粘投を見せたが、チームは3-4と競り負け、連勝が2でストップ。イチローは4月19日のマリナーズ戦以来、今季2度目のマルチ安打で3打数2安打、打率.222となった。

 イチローが積み上げる安打数には現地メディアも注目しており、イチローが2安打目を記録した直後には地元紙「マイアミ・ヘラルド」のマーリンズ番クラーク・スペンサー記者が自身のツイッターで、米国出身以外の選手で歴代単独1位の安打数となったことをレポート。また米CBSスポーツ電子版も「イチロー・スズキが外国出身選手としてMLB最多安打記録を樹立」との見出しで速報するなど、複数のメディアがカル―の安打数を抜き去った快挙を伝えた。

(Full-Count編集部)

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