DHを活用しているのはソフトバンクだけ!? ペナントレースの重要なカギに

「DHの固定」は、ポストシーズン進出の重要なカギに?

 DHに選手を固定できているのはソフトバンクだけ。1人の選手を50試合以上起用しているのも楽天だけ。この2球団が打撃好調で、首位争いをしているのは偶然ではないだろう。

 ソフトバンクはデスパイネをDHに固定することで、柳田悠岐へのプレッシャーを軽減している。楽天も、ペゲーロ、ウィーラーに次ぐ第3の外国人選手で、確実性はないが長打力のあるアマダ―をDHに配することで、打線の迫力をアップさせている。

 日本ハムは、前半戦、近藤健介をDHでうまく使っていた。近藤が今季絶望になったが、今後は昨年のベストDH・大谷翔平をいかにうまく活用するかがポイントになる。

 打線に「迫力」を加えることができていないロッテ、西武、オリックスはDHを活用しているとは言えないだろう。

 強打者の中にも、守備に就かず打撃だけのDHでは試合に入り込めず、力が発揮できないという選手は多い。「打つだけ」のポジションで実力を発揮できる適性がある選手は限定される。そういう選手を発掘するのも重要だろう。

 後半戦に向けて、「DHの固定」は、ポストシーズン進出の重要なカギになるだろう。各チームのDH事情に注目したい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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