ダルビッシュはMLB「最高の一人」 数字が示す実力、米紙「成績は嘘つかない」
ファンからは不満の声も? 「なぜ彼の評価は両極端に分かれるのか」
レンジャーズのダルビッシュ有投手は、6勝8敗、防御率3.49という成績で前半戦を終えた。右肘靭帯断裂手術(通称トミー・ジョン手術)から復帰2年目にして、6年契約最終年のシーズン。どのようなパフォーマンスを見せるか、開幕前から日米で大きな注目が集まっていたが、援護に恵まれず黒星が先行する中でもしっかりゲームを作り、エースとしての役割を果たしている。
一方で、レンジャーズファンから不満の声も上がっていると、地元紙は伝えている。「スターテレグラム」は「成績はダルビッシュの素晴らしさを示している、しかし、なぜ彼の評価は両極端に分かれるのか」とのタイトルで特集を組み、「レンジャーズファンの中には不満などの声が伴う」と伝えた。
記事では「彼はアメリカン・リーグ最高の投手の一人である。そして、試合において最高の選手の一人でもある」とダルビッシュを高く評価。一方で、獲得にポスティングシステム(入札制度)の入札額と総年俸を合わせて約1億2000万ドル(約136億円)を要したことや、完投がキャリアで2度しかないこと、最近9試合登板のうちチームが8敗していることなどを挙げて、ファンの中では「彼はエースではない」「長期契約延長に値しない」「有望株とトレードすべき」などの思いがあることにも言及している。
反面で同紙は「不満の原因は期待によるものである」との見方を示し、レンジャーズ首脳陣やチームメイトの評価も紹介。ジョン・ダニエルズGMは「投手全体に目を向け、彼らが成し遂げてきたことを考えると、ユウは非常に素晴らしいことがわかる」と話し、主砲のエイドリアン・ベルトレ内野手も「彼は我々のエースだ。彼がマウンドに上がるといつも、我々は自分自身、そして試合に勝つチャンスが有ると自信を持つことが出来るんだ。間違いなく彼は期待通りのことを成し遂げてきた」とエース右腕を称賛。チーム内での信頼は厚いようだ。