「ベースを回るのはどんな気分だろう」―隻腕の11歳少年が放った初本塁打が話題に

MLB公式サイトも特集、「隻腕のリトルリーガーが特大ホームラン」

 米リトルリーグで隻腕の少年が特大弾を放ち、大きな話題となっている。米複数メディアが取り上げ、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も映像とともに紹介。見事な一発は大きな反響を呼んでいる。

「Cut4」は「見よ 隻腕のリトルリーガーが特大ホームランを放つ」とのタイトルで特集を組んだ。記事によると、本塁打を放ったのは11歳のキーナン・ブリッグス君。「上肢に先天性相違を抱えており、左肘から先の腕がない」という。

 それでも、野球を続けてきたキーナン君は「(地元紙)『ボーリング・デイリーニュース』によると、今年、彼はウォーレン・カウンティ・サウスのオールスターチームに選ばれた」。そして、大仕事をやってのけた。

 動画では、右手一本でバットを持ち、右打席に入るキーナン君が映し出されている。相手の投球に対して、反動をつけてから思い切りバットを振り抜くと、完璧に捉えた打球が外野へ。見事な放物線を描いて左中間フェンスを越えていく。その瞬間、グラウンドは大歓声に包まれている。

 記事では「この地区のトーナメントで彼は二塁打1本、本塁打1本を含む9打数4安打という成績を残している」と成績を紹介。そして、「ボーリング・デイリーニュース」に掲載されている「(ホームランを打てるのは)2、3年後のことかと思っていました。ベースを回るのはどんな気分なんだろうと、いつも知りたかったんです。ゆっくりと走れるなんて、最高の気分です」というコメントも紹介している。

 この初本塁打は、米誌「スポーツ・イラステレイテッド」(電子版)なども取り上ている。今後のキーナン君の活躍にも大きな注目が集まりそうだ。

【動画あり】特大ホームランを放ったキーナン君

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