田澤純一が7球3者凡退の好救援で今季初H「引き続き少しでも貢献できたら」

ドジャース戦に2番手として登板したマーリンズ・田澤純一【写真:Getty Images】
ドジャース戦に2番手として登板したマーリンズ・田澤純一【写真:Getty Images】

逆転に成功した直後の6回に登板、1点差を守り抜く

 マーリンズの田澤純一投手は14日(日本時間15日)、本拠地でのドジャース戦に2番手として登板し、1回をわずか7球で3者凡退とする好救援で、今季初ホールドを記録した。チームは9回2死から守護神ラモスが打ち込まれ、逆転負けを喫した。

 チームが逆転に成功した直後の6回。4-3と1点リードの場面でマウンドに上がった田澤は、先頭のベリンジャーを2ボール2ストライクと追い込むと、決め球のスプリットで空振り三振に仕留めた。

 続くフォーサイスには初球ストレートを痛烈なピッチャー返しとされたが、上手く反応。「取れたらよかったと思うんですけど、自分に当たらなくてよかった」という打球は、危うく腹部を直撃しそうだったが、グラブで止めて落とし、冷静に一塁へ転送してアウトとした。

 最後は、この日最速94マイル(約151キロ)の速球でピーダーソンを遊撃ライナーに打ち取り、この回を7球で締めくくった。

 前半戦は思うような投球ができずに打ち込まれることが多く、防御率5.87と成績が揮わなかった。だが、故障リストから復帰後、7月に入ってからは4試合(5回)を無失点に抑え、徐々に調子を上げていた。

 最近は点差の開いた負け試合で起用されることが多かったが、この日は逆転に成功した直後の大事な場面での起用。マッティングリー監督は「マッチアップがよかった」と起用理由を明かしたが、好救援で期待に応えた。

「ああいった場面で使ってもらえたことがよかった」と話す右腕は、「いいところに投げても打たれる時は打たれる。自分のできる準備をしっかりして、1球1球キャッチャーのミットに投げることができてきた」と手応えを話した。

 チームの信頼を取り戻すためにも、チームの勝利に貢献するためにも、1試合1試合着実に結果を残していきたい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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