名捕手モリーナまた“驚愕”プレー 四球→突然「ミサイル」送球→走者アウト

カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】
カージナルスのヤディアー・モリーナ【写真:Getty Images】

走者の一瞬のスキも見逃さず「モリーナはやるんだ」「モリーナだとこうなる」

 メジャーNO1捕手がまたも“驚愕“のプレーを見せた。

 すべての人の度肝を抜く場面は突然、訪れた。14日(日本時間15日)のパイレーツ-カージナルス戦。カージナルスは1点リードで迎えた4回に1死三塁のピンチを迎えていた。ここで、右腕リークはマーサーにストレートの四球を与える。一塁が空いていただけに、カウントが悪くなれば無理に勝負する必要のない状況だった。

 マーサーは一塁に向かう前に、足のレガースを外す。野球を見ていれば、1試合に何度も繰り返される場面だ。しかし、名捕手にとっては違った。ヤディアー・モリーナは四球判定の後にごく普通に立ち上がると、屈んでいたマーサーの背中越しに突然ボールを三塁に送った。本塁に背を向けて帰塁していた三塁走者のポランコに、矢のような送球を受けたサードのジョーコがタッチ。初めはセーフと判定されたものの、カージナルスがチャレンジしてビデオ判定の末にアウトとなった。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「四球後、ヤディアー・モリーナは三塁でグレゴリー・ポランコを牽制で平然と仕留める」と特集。この四球を「ごくありふれた平凡なプレーになるかのように思えた」として、その後の流れについて記している。

「モリーナはさりげなく送球した。しかし、甘くはなかった。ミサイルだった」と、ほぼ突っ立った状態から繰り出された強肩捕手の強烈な送球を「ミサイル」と表現。「(アウトになった)ポランコは何が起こったのか理解していなかった」と伝えている。

 強肩に加え、巧みなフレーミング、強烈なリーダーシップ、そして並外れた洞察力を誇るメジャーNO1捕手を相手に気を抜くことは許されない。ポランコは試合後、MLB公式サイトの取材に「三塁コーチ、一塁コーチ、そして(監督の)クリント・ハードルは僕のところに来て言ったんだ。モリーナならやるんだ、と。彼には何も試してはいけない。彼が試すんだ。僕のミスだよ。みんなあのようなことをするけど、モリーナだとこうなる」と話したという。一瞬のスキも見逃さない注意力に脱帽だった。

 11日(日本時間12日)に開催されたオールスター戦では、金色のプロテクターを身にまとい、打席ではホームラン、守備中にはクルーズと球審の“記念撮影”のカメラマンを務めるなど、圧倒的な存在感を見せた名捕手。この試合は2-5で逆転負けを喫したものの、シーズン後半戦もモリーナのプレーから目を離せそうにない。

【動画】メジャーNO1捕手が見せた“驚愕“のプレー

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