前田健太5回1失点で今季日本人投手最多8勝目、チームは今季最長11連勝

今季8勝目を挙げたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
今季8勝目を挙げたドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

8回2死から豪雨で中断→37分後にコールド勝利

 ドジャース前田健太投手が19日(日本時間20日)、敵地でのホワイトソックス戦で今季メジャー日本人投手最多の8勝目(4敗)を挙げた。初回に被弾しながらも5回を投げて5安打1四球3奪三振1失点(自責1)と力投。打線の大量援護を受けながらの白星で、防御率を4.23まで下げた。チームは降雨のため8回コールドの末、9-1で今季最長となる11連勝を飾った。

 テイラーの先頭打者弾で先制に成功したドジャース。後半戦初先発のマウンドに上がった前田は、1回裏にカブレラに同点ソロ弾を許したが、味方打線が再び勝ち越しに成功した2回から粘りを見せた。

 得点圏に走者を置いた2回無死一、二塁で、アンダーソンの送りバントを捕球すると、三塁へ転送する好判断で二塁走者を刺殺。さらに三塁カバーに入った強肩ヘルナンデスが矢のような送球で打者走者のアンダーソンを刺し、併殺プレーとした。

 3回、4回と無失点に切り抜け、4点リードで迎えた5回にピンチは訪れた。1死一塁からサンチェスを投手返しに打ち取ったが、前田が併殺を狙って二塁へ転送した球を、二塁ベースカバーに入った二塁フォーサイスではなく、遊撃シーガーがカット。そのまま一塁へ送球したが間に合わず、1死も奪えないまま一、二塁とした。

 失点をすれば試合の流れが大きく変わりそうな場面だったが、前田は続くハンソンを空振り三振とすると、最後はカブレラを二ゴロとし、無失点で踏ん張った。

 5回を投げ終えて83球(54ストライク)だったが、味方打線がさらに4点を加え、9-1とリードを広げた6回からはマウンドを中継ぎに託した。

 試合は8回表2死から豪雨により一時中断。37分の中断後にコールドゲームとなった。

 今季2度目の10連勝中だったチームは、この日の大勝で今季最長の11連勝に伸ばした。7月は12勝1敗と快進撃を続け、メジャー最多66勝目をマークすると同時に、ナ・リーグ西地区2位ロッキーズに11ゲーム差をつける独走状態。前半戦は苦しい登板が続いた前田だが、チームの勢いを繋ぐ力投で連勝に大きく貢献した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY