西武のレジェンド おかわり君はどれほどスゴイのか?
球団史上でも最多本塁打誇る中村
一方、昨年9月10日のソフトバンク戦で中村剛也はシーズン21本目の本塁打を打ったが、これは通算330本塁打。ライオンズの本塁打記録を更新する一打だった。西鉄、太平洋、クラウン、西武を通じてのライオンズの本塁打10傑は以下。
1位中村剛也 350本
2位清原和博 329本
3位秋山幸二 328本
4位カブレラ 273本
5位中西太 244本
6位石毛宏典 235本
7位豊田泰光 190本
8位竹之内雅史 179本
9位和田一浩 177本
10位中島裕之 162本
あのAK砲を一気に抜いて、ライオンズ史上の本塁打王になっていたのだ。
1950年の創設以来、ライオンズは九州の覇者として一時代を築いた。また埼玉県に移転して西武ライオンズとなってからも、1982年から92年までの11年間で8回日本一になるなど、最強チームだった。しかし、主力選手の多くは、ライオンズでキャリアを終えることなく他球団に移籍した。このため、個人通算成績は意外に大きな数字ではない。本塁打10傑の選手の中でも、フランチャイズプレイヤーは中村剛也と中西太の2人だけだ。そういう意味でも、中村は西武ライオンズのレジェンドというべき存在だ。
現在、33歳の中村はこれまで規定打席に到達した6シーズンすべて本塁打王をとっている。20本塁打はトップの柳田悠岐と3本差。今季のパ・リーグは20本塁打以上が6人と混戦状態だが、そういうときにこそ中村の経験が生きてくるかもしれない。これからも中村剛也の打棒から目が離せない。
(広尾晃 / Koh Hiroo)