後半戦でつまずいたレンジャーズ…ダルビッシュ放出に絡む複雑な要素

新労使協定で変わったドラフト指名権の順番

 ダルビッシュをトレードに出した場合、ドラフト2巡目終了後の指名権以上の価値を持つ若手有望株を獲得できる可能性が高いと見られている。さらに、米スポーツサイト「ファンラグ・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者によれば、レンジャーズがダルビッシュと再契約する可能性は低そうだという。ダルビッシュの代理人はストラスバーグがナショナルズと結んだ7年1億7500万ドル(約195億9000万円)に匹敵する契約を求めているようで、レンジャーズはそこまでの大型契約を結ぶ準備はないという。となれば、ますますトレード放出した方が、レンジャーズは多くの見返りを期待できることになる。

 一方で、プレーオフを含めて約3か月のレンタル移籍選手に対して、複数の若手有望株を見返りに放出するチームがいくつあるのかも計りかねる部分だ。同じく複数の若手有望株を放出するのであれば、来季以降も球団が保有権を持てる選手の獲得に動く可能性もあるだろう。また、ダルビッシュ自身が10球団に対してのトレード拒否権を持っていることも忘れてはいけない点だ。

 8月16日に31歳の誕生日を迎える日本人右腕を巡る去就問題は、トレード期限を過ぎても大きな注目を集め続けることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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