LA紙がダルビッシュ獲得の必要性を“力説”「カーショーがいようがいまいが…」

「もしカーショーの故障が大したことがないとしても、この考えは変えるべきではない」

 ただ、仮にカーショーが軽症であっても、補強は不可欠だという。昨年まで4年連続で地区優勝を果たしてきたドジャースだが、ワールドシリーズには進めていない。レギュラーシーズンでフル回転した影響もあるのか、カーショーが例年のポストシーズンでは苦しんできたという理由もある。昨年は獅子奮迅の働きをぶりを見せたが、中3日でマウンドに上がるポストシーズンでは過去に打ち込まれることも多かった。

 ヘルナンデス記者は「もしカーショーの故障が大したことがないとしても、この考えは変えるべきではない」とダルビッシュ獲得を“進言”。「それどころか、このような状況は、ドジャースをレンジャーズとのトレードに前向きにさせるだろう。近年のポストシーズンでカーショーに必要だったサポートを提供することができる」としている。

 同記者は、カーショーが過去のポストシーズンで中3日で登板してきたことに触れつつ「ワールドシリーズまで、カーショーはこのようなスケジュールで登板するべきではない」と指摘。そして、実力者のダルビッシュがローテーションに加われば、エース左腕は無理して登板間隔を詰める必要がなくなるという。アレックス・ウッド、リッチ・ヒルだけでなく、DL入りしているマッカーシー、さらには前田健太の名前もポストシーズンの先発候補として挙げながら、ダルビッシュ獲得で「カーショーは柔軟に登板することができる」と分析している。

 当然、トレードでは対価としてマイナーの若手有望株を手放すことになるが、「問題はない」という。若手の放出は望ましいことではないとしながらも、記事では「もしドジャースがダルビッシュ並みの投手を望むなら、彼らはトレードには出したくはないような有望株を、出さざる得ないだろう」と結論づけている。今季絶好調のドジャースには、今年こそ世界一にならなくてはいけないという、強い“意思”がある。

 まさに運命の1週間。米国内でも、ダルビッシュの去就に最も大きな注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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