楽天VSソフトBの首位攻防戦、第1ラウンドは則本VS東浜の90年同級生対決

ソフトバンク先発は自身初2桁勝利に王手の東浜

 ソフトバンクの初戦の先発は東浜巨投手。東浜は後半戦開幕投手を任され、7月17日の西武戦(ヤフオクD)に先発。8回途中5安打1失点の好投で、則本に並ぶハーラートップタイの9勝目をマークした。そこから中6日で首位攻防第1ラウンドに臨む。

 今季更なる成長を遂げ、ローテの柱として安定した投球を続けている東浜。15試合中11試合でクオリティースタート(QS、6回以上自責3以下)を達成しており、QS率73.3%は則本を上回っている。今季はソフトバンク先発陣でナンバーワンの安定感を誇っていると言っても過言ではない。

 ただ、その東浜、敵地での楽天戦を苦手としている。今季先発した6月30日の試合では7回途中4失点で今季3敗目を喫している。プロ1年目の2013年から5度敵地で先発しているが、全てで黒星を喫している。果たして“6度目の正直”と出来るだろうか。

 則本と東浜は1990年生まれの同級生。則本は2012年のドラフト2位で楽天に、東浜はその年のドラフト1位でソフトバンクに入団した。則本は1年目に15勝をマークして新人王に輝き、2年目以降も14勝、10勝、11勝と、4年連続2桁勝利をマークしている。一方の東浜はなかなか結果を残せず、昨季マークした9勝が自己最高。この登板には自身初の2桁10勝目がかかっている。直接に対決するわけではないが、この同級生、同期入団の両右腕の投げ合いに注目だ。

 野手陣で言えば、楽天は茂木を右ひじ痛で欠き、藤田も登録を抹消されている。さらに、23日のオリックス戦(Koboパーク)でペゲーロ、岡島が負傷し、24日に登録を抹消された。ここに来て負傷者が増えており、これが打線にどう影響を及ぼすだろうか。

 ソフトバンクの打線は、一時チームを離れていた面々が復帰。柳田が右膝の痛みを抱えているが、離脱者は少ない。ムードメーカーでもある川崎が抱えていた両足アキレス腱の痛みなどで、24日出場選手登録を抹消されたことが、どのような影響を与えるか。

 毎試合、手に汗握る好ゲームを戦っている楽天とソフトバンク。真夏の仙台で戦う首位攻防戦は、一体どんな戦いとなるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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