中継ぎのスペシャリストが躍動 西武シュリッター、パ史上初の快挙なるか

投手有利のマイナーで実績残してきたシュリッター

 メジャーでは登板機会に恵まれなかったシュリッターだが、高地や乾燥地帯に本拠地を置いている球団が多く、打者有利として知られる3Aのパシフィック・コーストリーグで好成績を挙げてきた。今季は「打たせて取る」スタイルで、源田選手の加入により安定感を増した埼玉西武の内野陣を存分に活かした投球を続けている。

 現在ホールド数はリーグトップのシュリッターだが、最優秀中継ぎを決める際の基準となるホールドポイント(ホールド+救援勝利)は3位。仮にシュリッターが、ここからさらに数字を伸ばして最優秀中継ぎを受賞すれば、パ・リーグの外国人投手としては2010年のファルケンボーグ投手(当時福岡ソフトバンク)以来史上2人目、来日1年目の投手としては史上初の快挙となる。

 慣れ親しんだ母国を離れて海を渡り、その投球で自らの居場所をつかみ取ったシュリッター。厳しい環境で磨いてきた実力と高い適応能力を異国の地で証明した剛腕の挑戦に、これからも目が離せない。

【動画】2017/4/27 Bs-L戦で好リリーフした西武のブライアン・シュリッター

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