侍ジャパンU-12代表、仁志監督に采配悩ませる「球数」と「日程」の難しさ

グループAの3強と連戦するのは日本だけ

 この「球数制限」にここまで悩まされるのは、実はグループAでは侍ジャパンU-12代表だけだと言える。日本のオープニングラウンドのスケジュールを見ると、チェコ→メキシコ→チャイニーズ・タイペイ→南アフリカ→ブラジルとなっている。

 その一方でチャイニーズ・タイペイはブラジル→南アフリカ→日本→チェコ→メキシコの順で戦う。メキシコは南アフリカ→日本→チェコ→ブラジル→チャイニーズ・タイペイとなっている。グループで3強と目される日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコだが、この3強の中での他2チームと連戦が組まれているのは日本だけなのである。

 チャイニーズ・タイペイとメキシコは日本戦と互いの直接対決に全戦力を集中出来る一方で、連戦となっている日本はその2試合を両睨みしながら、戦わねばならない難しさの中にあった。

 メキシコに敗れたため、これで1勝1敗となった侍ジャパンU-12代表。オープニングラウンド上位3か国が進出するスーパーラウンドでは、グループBを勝ち上がってきた3か国のみと対戦。オープニングラウンドの勝敗も加味された上で、スーパーラウンドの順位が決まる。

 侍ジャパンはメキシコに敗れたため、同じグループAの相手にこれ以上敗れると、スーパーラウンド進出が叶っても、圧倒的な劣勢を強いられることになるだけに、メキシコ戦後に仁志敏久監督は「今日負けたことで、明日は絶対に勝たないといけない」と語った。負けられない大一番。侍ジャパンU-12代表が戦うチャイニーズ・タイペイ戦は午後6時30分(日本時間同7時30分)試合開始予定だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY