“東都の奪三振王”の実力開花、ソフトバンク東浜巨が抱く夢

先発ローテに故障者続出の今季、ローテを守る安定感

 前年の活躍からさらなる好成績も期待された今季だったが、豪華な先発陣のハイレベルな争いによって、オープン戦の段階では先発の椅子すら確約されていない状態だった。だが、実力で競争を勝ち抜き、開幕ローテーションの座を確保してみせると、開幕直後から先発陣に故障者が続出する中、まさに救世主のような快投を披露する。7月17日の時点ですでに自己ベストに並ぶ9勝をマークし、防御率も2.38と頼もしい投球を続けた。

 そして迎えた7月27日。リーグ1位の楽天と2位の福岡ソフトバンクの首位攻防2連戦。初戦を落としていた福岡ソフトバンクは、先発マウンドに東浜を送り込む。対する楽天の先発は、試合前の時点で防御率リーグトップに君臨していた岸。この大事な試合で、東浜は8回途中1失点の好投でリーグを代表する右腕に投げ勝ち、チームの負け越しを阻止した。自身初となる2桁勝利に乗せた記念すべき1勝は、今後のシーズン全体を占う上でも重要な白星となったと言えるだろう。

 プロ入り前から高く評価されてきたそのポテンシャルが、ついに発揮されつつある今季の東浜。高校時代に優勝を経験し、大学ではリーグを代表するエースとして活躍した沖縄の快腕は、自身の1軍定着後初となる優勝に向けてチームを導けるか。入団会見で掲げた「新人王」という目標こそ叶わなかったが、同時に語っていた「小さな子どもたちに目標とされる選手になりたい」という夢が叶う日は、もうそう遠くはないだろう。

【動画】 5月30日、今季初完投の力投を魅せるソフトバンク・東浜巨

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