球団記録に「1」 13連勝中の西武、強さの理由を主力選手の成績から探る

西武・山川穂高【写真:編集部】
西武・山川穂高【写真:編集部】

球団史上2番目の長い快記録、13連勝中の各選手の成績は?

 8月4日、西武ライオンズはソフトバンクホークスを8-4で下し、球団史上2番目に長い13連勝を記録した。

 西武の1シーズンでの最長連勝記録は、西鉄ライオンズ時代の1957年7月27日から8月18日まで2分をはさんで記録された14連勝。この間、西鉄のレジェンド、稲尾和久が7勝を挙げている。打線もライオンズ全盛期を担った中西太、豊田泰光、大下弘が中軸に座っていた。この4選手はすべて野球殿堂入りしている。

 今回の13連勝も、選手成績をみると、活躍すべき選手が結果を出していることがわかる。

 まずは打線を見ていこう。

1番・中堅 秋山翔吾 
13試合、52打数22安打、2本塁打、11打点、3盗塁、打率.423

2番・遊撃 源田壮亮
13試合48打数15安打、0本塁打、14打点、3盗塁、打率.313

3番・二塁 浅村栄斗 
13試合47打数15安打、2本塁打、10打点、1盗塁 打率.319

4番・三塁 中村剛也
13試合45打数9安打、4本塁打、9打点、0盗塁、打率.200

5番・DH 栗山巧
12試合41打数8安打、2本塁打、5打点、0盗塁、打率.195

6番・一塁 山川穂高
11試合29打数11安打、3本塁打、23打点、0盗塁、打率.379

7番・右翼 外崎修汰
13試合48打数14安打、1本塁打、8打点、1盗塁、打率.292

8番・捕手 岡田 雅利
8試合20打数4安打、0本塁打、2打点、0盗塁、打率.200

9番・左翼 金子侑司
13試合37打数15安打、0本塁打、4打点、5盗塁、打率.405

一塁、DH メヒア
9試合22打数3安打、1本塁打、3打点、0盗塁、打率.136

捕手 炭谷銀仁朗
6試合19打数4安打、0本塁打、1打点、0盗塁、打率.211

 1番秋山が13試合で22安打の荒稼ぎ、本塁打も2本、大型一番打者としてチームを牽引している。2番源田、3番浅村も好調をキープ。4番中村は9安打しか打っていないが、このうち4本が本塁打、3本が二塁打。ここぞというときの長打でチームを盛り立てている。

 5番栗山はやや元気がないが、当初6番だったメヒアの代わりに山川を起用したのが当たり。大活躍を見せている。そして、9番に固定された金子侑が打率4割に加え5盗塁。「もう一人のリードオフマン」として二巡目以降の打線でチャンスメーカーになっている。

 こうしてみると実績あるベテランと伸び盛りの若手がうまく併用されていることがわかる。

先発投手にことごとく白星、「勝利の方程式」も確立

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